●統合漏れの加入記録を探し出す方法
 
統合漏れの加入記録は、社会保険事務所の窓口に氏名や生年月日、あるいは勤務した会社名や勤務時期を申し出て探してもらいます。コンピュータ上の行き先不明の記録の中から、申し出に一致する加入記録を探してもらうのです。
 
この場合、記録が旧姓になっていたり、氏名や生年月日が誤って入力されているかもしれないので、別の読み仮名で調べてもらうのも一つの方法です。また、勤務時期についてもある程度の幅をとるなど、調査の範囲を広めにして探してもらうのがコツです。
 
社会保険事務所の窓口で、比較的容易に見つかるケースもありますが、コンピュータ上に見当たらない場合には、社会保険事務所に保管されている台帳や、市町村に保管されている名簿を調べてもらいます。
 
なお、統合漏れの多くは、社会保険庁のずさんな管理システムや入力ミスが原因ですが、加入者・受給者の側に思い違いがないとは言い切れません。自分は本当に厚生年金に加入したのか、国民年金保険料を納めたことに間違いがないのか、当時の同僚や家族に聞いてみるなど、冷静になっていま一度思い起こしてみることも必要です。
 
自分の記憶に自信があるにもかかわらず、社会保険事務所で記録が見つからない場合には、統合漏れ問題に対応するために各都道府県の行政評価事務所に設置された、年金記録確認第三者委員会に申し立てて、解決をはかってもらいます。
 
なお、年金の支給は5年で時効消滅します。たとえば60歳から年金が受給できた人が、70歳になって始めて請求手続きをしたときには、60歳から65歳になるまでの5年分の年金は、時効によって支給されないのです。ただし、漏れていた加入記録を統合したことによって支給される年金については、今回の問題を受けて施行された時効の特例に関する法律によって、時効消滅した分を含めて全て支給されます。