アメリカの金融危機がまたたく間に世界中に波及し、連日のように株価が乱高下しています。もともとは昨年のサブプライム問題から始まった今回の金融危機ですが、この1年で金融商品の運用成績は、ほとんどがマイナスになってしまいました。そんな中、元本割れのリスクがある商品として唯一プラスになったのが「金」です。
 

 
金が注目されるワケとは?
 
投資対象として金が注目を集めている理由は、金の特性にあります。
 
<金の特性>
 
・株式や債券と違い、現物資産としての普遍的な価値があるので、資産価値がゼロにならない。
 
・インフレに強く、政治・経済の混乱時にも有効なヘッジ手段になる。
 
・株式や債券と価格変動要因が異なるので、資産に組み込むことで分散投資効果が期待できる。
 
・世界的に通用する資産として、換金性が高い。
 

 
金に投資するには?
 
個人が金に投資する手段としては、「金地金」や「純金積み立て」が一般的ですが、毎月3,000円程度から積み立てることができる「純金積み立て」は定期預金をする感覚で気軽に始められるので、初心者にもおススメです。商社や地金商が取り扱っていて、コツコツ積み立てた金は売却して換金することも、純金バーや純金ジュエリーにして引き出すこともできます。
 
また、最近は「金ETF」も話題になっています。ETFとは、価格が株価指数や商品価格などに連動するように設定された上場投資信託のことで、株と同じように証券会社を通じて、証券取引所で売買することができます。金ETFはその名の通り、金価格に連動するETFですが、国内では東京証券取引所と大阪証券取引所にそれぞれ1つずつ上場しています。証券取引所でリアルタイムに売買可能な機動性と、証券口座を通じて売買できる手軽さが魅力です。
 

 
金と上手く付き合うには?
 
この1年間では収益がプラスになった金ですが、短期的に見ると最近は下落傾向にあります。金投資ならではの魅力もありますが、日々の価格変動などのリスクをともなう資産ということを忘れてはいけません。余裕資金で購入し、長期保有を心がけることが大切です。他の資産と異なる動きをする金をいざという時の守りの資産として考え、あくまで分散先の1つという位置づけで活用することが望ましいでしょう。
 

 
予測できない事態が起きると、漠然と不安な気持ちになってしまいますが、家計や資産の状況を考える良いチャンスといえるかもしれません。いろいろな運用商品がありますが、どんな状況下でもこれが1番というものはありません。それぞれの特性を学んで、自分に合った運用を考えることが大切です。