10/11/22 : 年賀状の準備と家計の見直しはお早めに
コンビニなどで年賀はがきを見かけるようになり、もう年末も近くなってきましたね。
最近は、年賀状を出さずメールで済ませる人も多くなっていますが、「年賀状は、贈り物だと思う。」とキャッチコピーにあるように年賀はがきも様変わりしています。
キャラクターやいろどり年賀はがきの他に、時代を反映しているような、5円の寄付金で地球温暖化防止のプロジェクトを支援するカーボンオフセット、反対に5円安くて広告が印刷されたエコー年賀はがきも発売されています。エコーとは広告の内容が「山びこ(エコー)」のように利用者(送り手、受け手)双方に伝わるという意味合いや、売価が5円安いことから、「エコノミー(経済性に優れた)」という意味合いも込められているそうです。
さて、年賀はがき1枚は通常50円ですが、昭和40年頃まで官製はがきは1枚5円だったこと、ご存知ですか?その後、徐々に値上がりをし、50円になったのは平成6年。
このように身近なモノの値段を少し長い期間で考えてみると、いろいろなものが値上がりしてきています。
では、1,000円で買えるはがきの枚数を考えてみましょう。
5円の時は200枚、現在の50円で20枚、もし仮に100円になると10枚。
このように物価が上がると買える数量が減り、相対的にお金の価値が目減りしていることになります。
このところ日本では、長い間、物価が安くなるデフレが続き、物価が上昇することは想像しづらいかもしれませんが、経済成長の面から言うと緩やかな物価上昇(インフレ)が良いとされています。
また、2007年の今頃、ガソリンや灯油、食品類などの値上げが毎月のようにニュースになり、車の利用を控えたり、値上がりが予想されるものを買いだめしたりと各ご家庭で物価上昇に備えたことは記憶に新しいのではないでしょうか。
当時は、投機資金が商品市場に向かい、原油価格や穀物価格などを高騰させ、世界的なインフレ圧力を強めました。 また、ガソリンに代わるエネルギーとしてエタノールの生産がアメリカなどで奨励された結果、小麦やとうもろこしなどの食料・飼料の生産が減り、食糧価格の高騰を招いたという側面もあります。
根底にある物価上昇の原因は、世界的な人口増加による食料需要の増加、新興国の高成長によるエネルギーや原材料の資源需要の増加など、世界的な「需要の増加」だと考えられます。
もちろん、経済成長が著しかった時代のようにお給料や年金の給付額が物価と同様に上昇したり、預金金利も高ければ、問題はないのですが、それも難しそうな現在、買いだめや買い控えだけではない方法で、物価上昇に備えておく必要があります。
物価上昇に負けないお金の管理の方法としては、リスクを抑えた資産運用が有効だと言われています。ただ、その前に!家計管理にも注意することが必要です。家計の見直しは、直接的に効果がある方法です。デフレである今のうちに家計の見直しをして、資産運用を始めておくのが得策かもしれませんね。